医療のIT化に伴い看護師に必要なこと

高齢化が進む一方で、医師不足が叫ばれる医療分野においては、業務の効率化を進めるIT化は喫緊の課題と言えます。
医療事務や看護師の雑務を減らすために医療をIT化させることで、カルテやレセプトをはじめ処方箋や紹介状などを紙媒体から電磁的記録に変えていくペーパーレス化が重要になってきます。
さらに、人手不足の過疎地などで遠隔操作による医療が可能になるような情報伝達システムの構築も急がれるでしょう。
安全で迅速な情報伝達のために、院内でローカルネットワークを確立し、セキュリティがしっかりしたシステムを使用することも求められます。
IT化には、高価な精密機器の導入が欠かせませんが、医療現場に導入しただけでは活用できません。
既存のタブレットやパソコンの設定を変更することなくローカルネットワークに繋いでしまうと、後々トラブルに見舞われることがあります。
このような環境設定に関するスキルは、マニュアルを1度読んだくらいではなかなか習得できないため、医療スタッフへの研修を行い、ネットワークについて基本的な知識を持つことが大切です。
素人が初期設定することは容易とは言えませんが、少なくとも自己流で接続して後日フリーズするような事態を防げるでしょう。
IoTを活用した医療ロボットも、現場で使用することが求められます。
医療ロボットは遠隔地の手術を可能にするだけでなく、患者の移乗といった看護師の業務を軽減するうえで大いに役立つでしょう。
医療ロボットを操作したり、データを入力したりするスキルが看護師にも必要となる時代がすぐそこまで来ています。